「デンマーク・デザイン」
「デンマーク・デザイン」
岐阜県現代陶芸美術館
2018年4月21日(土)~6月17日(日)
鑑賞 2018年6月5日(火)
「産業革命を経て工業化が進んだヨーロッパの列強国では、19世紀後半になるとその反動から手工業に対する見直しが起こります。
一方で、工業化への移行が比較的緩やかだった北欧諸国には、手工業の伝統が依然として残っており、改めてこれに光が当てられることとなります。
なかでもデンマークは、家具生産に活路を見いだし、素材の美しさを活かしたシンプルで機能的な名作椅子が次々に誕生しました。
高いデザイン性と品質を備えたデンマークの家具や日用品は、世界中で愛されるようになり、北欧の小さな国はやがてデザイン大国と呼ばれるまでになります。
本展は、デンマーク・デザイン博物館の協力のもと、アーネ・ヤコプスン[アルネ・ヤコブセン]、ハンス・ヴィーイナ[ウェグナー]、フィン・ユールなどに代表されるミッドセンチュリーの傑作から、それらの精神を受け継ぐ現代の製品までおよそ200点を紹介し、デンマーク・デザインの歴史とその魅力に迫るものです。
時代を超えて親しまれる家具、照明器具、陶磁器、玩具は、今日における幸福度指数が極めて高いデンマークという国の姿を反映したものでもあり、そこには真に豊かな暮らしとは何かのヒントが詰まっています。