《FALLING》 最終回
《FALLING》 向井山朋子+ ジャン・カルマン
岡崎シビコ 5F
平成25年10月27日(日)・最終回
「あいちトリエンナーレ2013」の最終日。
最後にもう一度見たいものは何だろうと自問。
岡崎会場の《FALLING》へ。
岡崎シビコへは15時に到着。
パフォーマンスは15時半までなので、ギリギリ。最後の30分。
非常階段のドアを開けると、「戻ってきてしまった」という想いに囚われる。
暗い空間、強いスポットライト。
増幅されたノイズ、重なるピアノの音。
黒い衣装で、ゆっくりした動きのパフォーマー。
こちらとは関連のないような、影のような存在。
ただ新聞紙の山を積み上げ直す。
丸め、投げ、拾う。丸め、投げ、拾う。
鳴っているピアノを覗き込む、面を被った2人の子供。
そして壁の向こう側に座り、こちらを眺めてる。
最後の時間が近づく。
新聞紙をかき分け移動していた車椅子の男性が立ち上がり叫ぶ。
「それでも前へ進んで行く!」、力強い声。
奥へと集まるパフォーマー。
間隔を空け壁際に並び、それぞれ一礼。
観客からの拍手。
また歩き出し、誰もいなくなる。
ピアノの音、その旋律。
自分も解放されたような気がしました。
それ程インパクトのあった《FALLING》
これで終わり。終わりに。