『柳家喬太郎 柳家三三 二人会』 落語会43回目
平成25年3月7日(木) 19:00~
多治見市文化会館 小ホール
柳家 三三 「花見の仇討」
仲入り
柳家 三三 「加賀の千代」
平日の19時開演ということで休みを取り、名古屋から車で約1時間。
客席は所々に空席があるが、ほぼ満席。
喬太郎師匠は多治見は初めてとのこと。
三三師匠は何年も続けて来ているので、「別料金が310円のセントラルライナーだと早く着きますけど、席空いてるかなぁ」と。
その言葉に従って名古屋から乗ってみたら、「ガラガラでした」で会場爆笑。
「でも多治見に早く着いたからって、する事がない、、、」これで大爆笑。
「幇間腹」はご自身のお腹を波打たせたりと陽気に熱演。
途中、扇子を広げようとし、勢い余って高座から落としてしまうハプニング。
「落ちたよ、拾っといで」、「へい、何が起きるかわかりませんねぇ」と取りに行く。
とっさの切り替え。珍しいものが見られました。
三三師匠の「花見の仇討」。
熊の語り口がテンポ良く、実に小気味良い。
斬り合いの真似をするお互いの姿、決められた形。
助太刀に入った侍に言われ、攻め方を急に変えてみたりのドタバタ。
三三師匠らしい噺の魅力が感じられる。
仲入りの後、「加賀の千代」。
「さっき花見だったのに、大晦日かい」、「楽屋の事情ってもんがあるんだよ」って。
甚兵衛のあっけらかんとした笑い、悪びれない態度。
そんな甚兵衛に、「今日も絶好調だね」と楽しむご隠居さん。
やってる三三師匠も楽しそう。
三三師匠の噺の順を「アバンギャルド」と言いながら、それに乗っかり冬の噺。
うどんを食べる仕草。
喬太郎師匠が「ズルズル~ッ」とやると、お客さんが「クスクス」と。
「ズルズルッ」、「クスクス」って会場と一体感が出て良い雰囲気。
2時間弱。
実力者2人の充実した会でした。