笑いからかす!

名古屋近辺で落語会行ってます。 ついでの美術館巡りなど。

勅使川原三郎 『T-CITY』

愛知県美術館コレクション作品
勅使川原三郎 『T-CITY』 上映会

愛知県芸術文化センター 12階アートスペースA
平成27年6月21日(日) 14:00~



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午前中の雨があがる。

主任学芸員の越後谷さんのあいさつから。

勅使川原三郎は、来年の「あいちトリエンナーレ2016」のプロデュースオペラ「魔笛」の演出を担当。
それに合わせ、1993年の愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品であり、初監督作品『T-CITY』を上映とのこと。


『T-CITY』 (1993年)
水平な線と垂直な線。
真っ白な空間に真っ黒な線。
線に囚われる女性。
半透明の壁の向こうに現れる、もう一人の女性。
そして男性も。
滲んだような画面。
別世界を思わせるSF的な側面。

「身体」をテーマにした、愛知県芸術文化センターのオリジナル作品の第一弾。


『ケシオコ』 (1993年)
雨の中、造船ドックで踊る3人。
幾何学的に並ぶ物体と人体の対比。
映像として切り取られた港の、物体としての美しさ。
ダンスする人体の存在感。


特別上映 「愛知の新世代たち」
6月24(水)~28(日)に開催される「イメージフォーラム・フェスティバル2015」
その一般公募部門に応募された愛知県出身・在住作家の作品。
その内、5名の6作品の上映。

それぞれの切り口。

木村遊 『two sheep』 2015年、1分、デジタル・ビデオ
和泉成彦 『a Arched』 2014年、3分、デジタル・ビデオ
田中涼子 『ちゅうちゅう』 2015年、3分17秒、デジタル・ビデオ
齋藤正和 『たまたび -春水荘-』 2015年、14分、デジタル・ビデオ
木村達人 『stone meditation』 2013年、4分、デジタル・ビデオ(IFF2014応募作〉
〃           『死祖フィルム』 2015年、32分、8mmフィルム(デジタル・ビデオ上映)


齋藤正和 『たまたび -春水荘-』 が良かった。
昔は繁盛していた温泉宿。
訪れた客に見立てた白い大きな風船が、建物の中をまわっていく。
淡々とした女将のナレーション。
その時間の蓄積が感じられる。


上映後は作家さんたちが登壇。
作品の背景等を語ってくれた。

模索してるんだなぁ。
この先、またどこかで作品を見られることを楽しみにしています。



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左から、
齋藤正和さん 『たまたび -春水荘-』
木村遊さん 『two sheep』
和泉成彦さん 『a Arched』
木村達人さん 『stone meditation』 『死祖フィルム』





名古屋市東区東桜一丁目13番2号