「アーツ・チャレンジ2016」
「アーツ・チャレンジ2016」
平成28年2月23日(火)~3月6日(日)
作品見学ツアー
平成28年2月23日(火) 14:00~
若手芸術家を対象に美術作品を企画募集し、選考の上、活動の場を提供することにより、将来、あいちトリエンナーレを始め、全国や世界で活躍する芸術家をここ愛知から輩出することを目指します。
昨年に引き続き、今年もたまたま仕事が休みだったので参加。
主催者の方々や作家さんたちも含め、40名弱ほどでしょうか。
審査委員である、角奈緒子さんの解説。
ツアーには5名の作家さんも。
アーツ・チャレンジの募集内容として、
「愛知芸術文化センターの展示室(アートスペースG・H・X)や館内の様々なスペースを使って、来館者を楽しませ新鮮な驚きを与える企画を募集します。」
この点で良かったものが3つ。
宮本宗 《延長された身体》
田口友里衣 《here or there -曖昧な存在を証明する行為-》
鈴木孝幸 《斜めに歩く place/height》
作家さんの狙いや製作の背景などを解説してもらえるので、さらに興味深く。
長谷部勇人 《樹ギター》
実際に弾くことができます。
「ビョン、ビョーン」って結構低音。
井原宏蕗 《cycling》
それぞれの動物のフンを漆でコーティングし形作られたもの。
説明を聞く前は「黒豆」かと。しかもツヤツヤで、おいしそうに炊けたやつ。
それぞれビミョーに違いがある。
高松明日香 《Details》
何気ない日常の1コマなんだろうけど、集合することでストーリがあるかのよう。
空気感、 淡いとも言える色彩。
チーズ越しの空の気持ち良さ。
水野里奈 《繋がりをもって絵画を構築すること -アノ味はこの風景-》
実に緻密に描かれている。
飴を舐めながら作成したとのことで、その飴が用意されてた。
正面の作品がライチ味、右横の作品がヨーグルト味。
追体験が味わえるってことなのかな。
宮本宗 《延長された身体》
これが良かった。
以前、これより小さな作品はアートラボあいちで拝見しました。
階段横の隙間といったスペース。制約がかえって面白い結果に。
下側でウィンチを回すと、上側の人形の手がウィンチを回し箱が持ち上がる。
「魂の器」というキーワード。
山口諒 《run for it》
フリッカー効果を映像化した作品。
街中をなるべく人のいない夜に、自転車で走り撮影したとのこと。
早回しで、光が明滅する加工さを施されたれた映像。
どうしても「ポケモン・ショック」を想い出すなぁ。「これイイのか?」って。
でもアートって、こういったトンガった所がないとね。
照沼敦朗 《ミエテルカー》
オブジェ、イラストレ、映像と盛り沢山。
映像作品の車の世界での、ミエテル・ノゾム君のラップが耳に残る。
他のバージョンが見たくなる。
田口友里衣 《here or there -曖昧な存在を証明する行為-》
ガラスという素材。
透明な物に心惹かれるのは何故なんだろう。
空間と作品、窓の外が気になる。太陽と雲の位置。
作家さんは、「ストゥーパ」とも言ってた。
その日その時のガラス玉の影を写したインスタレーションも。
鈴木孝幸 《斜めに歩く place/height》
12階屋外展示スペースって、初めて行った。
隣のNHKのビルがアクセント。
同じ高さに位置する別の場所から、土と石を移設するという試み。
雪なんか積もったら、また違って見えるんだろうな。
伊藤久也 《悪のカタチ》
ワークショップ参加者により、心の中にある「悪」を、粘土でカタチに表し焼成。
その悪についてのインタビュー映像が流れている。
この考えや感情を引き出す行為そのもの。
池谷保 《顔のある風景》
展示室の床に直置き。
これもマチエールと言えばいいんだろうか、先端が尖ってる。
顔か、顔なんだ。
切り取られたキャンバスといった展示も。
大﨑土夢 《CONVERT》
ペインティングとドローイング。
展示された作品が繋がってる。
壁の下にも筆の走らせてある。
当初の予定は1時間半でしたが、解散したのは1時間45分。
スタンプラリーも実施。
途中、角奈緒子さんもスタッフの方から「時間が、、、」と急かされてました。
丁寧な解説ありがとうございました。
「こういう見方できるんだ」と楽しかったです。
名古屋市東区東桜1-13-2