『新美南吉 生誕百年記念事業』 (後編) 番外編その38
『新美南吉 生誕百年記念事業』 (後編)
訪問 平成25年8月4日(日)
半田市立博物館から、また巡回バスに乗り「赤レンガ建物」へ。10分ほど。
以前どこかで聞いた、カブトビールとその工場だった「半田赤レンガ建物」。
年に数回公開され、その時に復刻されたカブトビールを飲むことができる。
今回は年に1度「生」が味わえる日。いい時に行けるなぁ。
建物は想像以上に大きく、インパクトがある。
確かに保存する価値があると感じさせる。レンガの古びた味わい。
中に入ると涼しい。断熱効果抜群なんだろうな。
所々の小部屋が、カブトビールの歴史や新美南吉の展示スペースに。
チケット売り場で1杯目オリジナルカップ付・700円、おかわり・300円の券を購入。
カウンターでゆかたにタスキ姿のお姉さんがサーブしてくれる。髪に赤い花飾り。
カップもキッチリ冷えてる。泡も細かい。
ブースで販売してたザルツプレッツェル・100円といっしょに、まず1杯。
うん、うまい。鼻に抜けるホップの香りがイイ。色は濃く、炭酸は弱め。
またカウンターへ行き、おかわり。1杯は250ccぐらい。
バスの時間を気にしつつ、2杯飲んで移動。カップはお持ち帰り。
外は暑いけれど、いい気分でバス停へ。
巡回バスで終点の知多半田駅前で下車。
そして駅から5分ほど歩き、半田市福祉文化会館・雁宿ホール。
「南吉童話絵本原画展」の開催最終日。
「黒井健、池田あきこ、かすや昌宏、長野ヒデ子など12人の画家による南吉童話の挿絵原画展」ということで、かなりの数が展示されている。
お客さんは、5人ほど。
絵本も置いてあったので、その中から「子どものすきな神さま」を読む。
「こんな話なんだ」、と思いながら原画を見直してみる。
単純な線のようだけど、この表現力。絵本って奥が深いんだなと思わされる。
同時開催の「新美南吉ポスター展」、一旦外に出て気が付き戻る。
別の部屋なので、見るの忘れそうになった。
2階の展示室へ。
新美南吉をモチーフにグラフィックデザイナー達が1枚のポスターで表現。
いろいろな見方で捕らえた現代的な世界観。
南吉の童話に触れると、「伝えたい」、「残したい」、「大切にしたい」という気になる。
作品にでてくる言葉や地名など地元の人には馴染み深いもの。
こんな話を遺されたら「守らなきゃ」ってなるよね。この地域の人がうらやましい。
短時間の駆け足でぐるっと回ったけれど、結構充実。
「新美南吉記念館」はもっと時間掛けてじっくり見たい。
南吉が高校の教師をしていた安城市でも催しがあるようなので、機会があれば。