「ジャコメッティ展」 番外編その240
「ジャコメッティ展」
2017年10月14日(土)~12月24日(日)
鑑賞 2017年10月19日(木)
ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだの葛藤の先に、虚飾を取り去った人間の本質に迫ることを試行。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だと言えるだろう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-89)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えた。
南フランスにあるマーグ財団美術館のコレクションを中心としたジャコメッティの大回顧展となる本展。初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの作品が出品される。