「未来をなぞる」 番外編その134
「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」
平成27年9月15日(土)~9月25日(金)
鑑賞 平成27年9月23日(水・祝) 14:45~
鉱山の発破の瞬間を撮影した写真の数々。
人の営み、その瞬間、エネルギー。
そして背後に写っていた、何事もなかったように飛び去る鳥。
入口を入って最初の展示で、印象的だった。
その畠山直哉のドキュメンタリーということで見てきました。
震災後、実家のあった陸前高田で人と話をし、写真を撮る。
東京へ戻り、ネガをチェックしプリント。
それを繰り返し、その間に写真の展示があり、写真集の出版がある。
その合い間の意識の変化と、苦悩する姿を追う。
日常の風景を撮った写真。
なんとなく撮った写真だったのに、震災後その意味がまったく変わってしまった。
その事実が意味するもの。
三脚をかたわらにシャッターを切ることもなく、工事が進み更地となった場所をじっと見つめる姿。
写真を撮る時、そこに何を写すのか。
写真を観る時、そこに何を求めるのか。
変化していくものに対する思考が垣間見える。
畠山直哉に寄り添うような、静かな演出だった。
【映画 予告編】未来をなぞる 写真家・畠山直哉