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名古屋近辺で落語会行ってます。 ついでの美術館巡りなど。

『末永史尚 ミュージアムピース』 番外編その89

APMoA Project, ARCH vol. 11
末永史尚 「ミュージアムピース」 
愛知県美術館 展示室6
平成26年8月1日(金)~9月28日(日)
 
アーティスト・トーク(作家による展示説明会) 
平成26年9月13日(土) 13:30~15:00
 
 
 
 
APMoAプロジェクト・アーチとは、愛知県美術館学芸員と作家との協同によって作られる展覧会です。
このプロジェクトが作家の表現活動をサポートし、作家、美術館、鑑賞者の架け橋となることができれば、という思いを込め、ARCH(アーチ)と名付けました。
愛知県美術館学芸員が、いま当館で紹介するにふさわしい作家を選び、企画展の会期に合わせてご紹介します。
 
 
 
 
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アーティスト・トークがあるということで、参加してきました。
参加者は20名ほどでしょうか。
 
末永史尚さんが、プロジェクターを使って作品の説明をしていくというスタイル。
これまでの作品や展示を時系列に沿って。
学芸員の副田一穂さんからも、質問や感想が投げ掛けられる。
 
「3次元の物を、2次元に引き写すことに違和感があった」
「どの部分が使われているのかすぐ分からないように」
「一つの作品に自分のすべてを押し込むことは出来ない」
ヒントになるような言葉。
 
タングラム・ペインティング》のシリーズがあり、展示会場の《マケット》のシリーズがあって今回の「ミュージアムピース」に繋がっていく。
 
 
以前から画材店などにある「額サンプル」に注目しており、今回《ピクチャーフレーム》シリーズになっていく過程が良く分かる。
愛知県美術館ならではの展示ということでは、学芸員の力が大きいことも。
意見や要望を伝え合うことで生み出されていく作品。
 
愛知県美術館学芸員と作家との協同によって作られる展覧会」、というコンセプトに合致してることが理解出来る。
 
 
人は何を見ているのか。
意識している物、していない物。
視点の変化を求められているのか。
 
1時間半、座学でした。
勉強になりました。
 
 
 
改めて作品をみると、ちゃんとペインティングされた跡に目が行く。
塗りムラがあったり、一見関係なさそうな色が下塗りされてたり。
 
額と表装の違いも面白い。
画は額だと奥に、表装だと同じ面にある等。
 
 
《ピクチャーフレーム》と対になってる《キャプション》
最初分からなくて、突然「あぁ」と気が付く。
気が付くと、「これ必要だ」となった。
 
見直してみるって大事なんだなぁ。
 
 
 
常設展からの流れとしては一体感がある。
 
展示室5 ミニマル/マキシマル
展示室6 APMoA Project, ARCH vol. 11 末永史尚 「ミュージアムピース」
前室2    木村定三コレクション 掛軸 ―表具の美―
展示室7 新収蔵 志賀理江子 「螺旋海岸」
 
ずーっと繋がってる感。
 
でも、「ミュージアムピース」という作品自体の面白さって、言葉では伝え難いなぁ。
単純に面白がっちゃえば良いのかな。
 
もう一回行ってみますか。
 
 
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こちらは以前の作品。
見逃しポイントだなぁ。
気付かず通り過ぎてしまう。
 
 
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裏話
《ピクチャーフレーム》は愛知県美術館の収蔵品が元になってる。
学芸員でも元の画が何かの正解率は、良くて半分ほど。
そんな中で、館長は1つ当たらなかっただけだそう。さすがです。
 
 

 
 
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2