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名古屋近辺で落語会行ってます。 ついでの美術館巡りなど。

占部史人 「7つの夜の海」 番外編その102

APMoA Project, ARCH vol. 12 
占部史人 「7つの夜の海 -7 Seas in 7 Nights-」
愛知県美術館 展示室6
平成26年10月9日(木)~平成27年1月12日(月・祝)
 
鑑賞 平成26年11月16日(日)
 
 
 
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はるか昔、国境も、正確な地図も、どこにもない時代に、海の上を旅した人々がいました。その世界では、どこの海も陸も、誰のものでもありません。私たちの遠い祖先は、海の流れにのって島を渡り、食料を運び、道具や技術を伝えてきました。
 
 占部史人は、海に浮かぶ「島」を作り出し、その想像力によって美術館の展示室を海の風景へと変化させます。その海に浮かぶのは、流木で作られた「舟」です。どこか遠くの場所から流れてきたその流木は、占部の手によって、かつて私たちの祖先が乗っていたであろう舟をイメージした形を与えられています。そして舟はまさに流木で出来ているために、彼の手を離れて、いずれは作品としての形を失い、朽ち果てていくものであることをほのめかしてもいます。
 
 占部の海は、ほとんど無限に長い時間の中にある海です。あらゆるものが「誰のものでもなくなる」と仮定すること。「誰のものなのか」を明らかにするのではなく、「誰のものでもなかった」ことを想起すること―その態度は、近代的な合理主義の考え方ではなく、東洋の仏教的な世界観に沿うものです。
 
 彼が作り出す「7つの夜の海」は、私たちの生活をどこかで息苦しいものにしている現代社会の価値観をゆるやかに解きほぐし、どこまでものびやかな広がりをもった世界の一部であることを示します。
 
 
 
今回はアーティストトークに参加できず。残念。
 
 
照明の落された展示室に入ると、胸の高さほどの島がいくつか。
島には椰子の木、その根元に半ば埋もれたピックアップトラック
島々の間には、吊るされた様々なカヌー。
 
床に映る影との関係。
 
過去から未来までを見渡しているような感覚。
 
作家の池澤夏樹さんが言ってた「どんな文明も滅びる」という言葉を想い出す。
 
 
ここだけ静かな空間。
 
 
展示室の外にも、「家」があったり。
印象的な独自の世界がありました。
 
 
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愛知県名古屋市東区東桜1丁目13-2
 
 
アップするのが遅くなりました。
行った順番になってませんが、参考までに。