笑いからかす!

名古屋近辺で落語会行ってます。 ついでの美術館巡りなど。

「イメージフォーラム・フェスティバル2016」 番外編その158

イメージフォーラム・フェスティバル2016」
名古屋 2016年6月22日(水)~26日(日)
愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA

鑑賞  2016年6月22日(木) 19:00~ 
プログラム I 「私とあなたの境界線」



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イメージフォーラム・フェスティバルとは

作家性、芸術性、創造性の高い映像作品を世界中から集めて上映する映像アートの祭典です。
1987年にスタートし本年度で30回目の開催となる日本最大規模の映像フェスティバルです。
 
 
 
名古屋では5日間の日程。
仕事を終え、初日の最終プロブラムへ。
お客さんは30人ほど。
 
4作品90分。
 
 
 
「まゆみ」 
谷口ちなみ/2016/デジタル/カラー/6分
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「ま~ゆ~み~」という声のみ。
少女の口から現れる細い文字に、周りの物や人物が飲み込まれて行く。
心情が繊細な線に。
自分に向けられない愛情の渇望。
 
 
 
「スキゾフレニア」 
村岡由梨/2016/デジタル/白黒/10分
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スキゾフレニアとは統合失調症のこと。
男が自分を殺しにやって来るという考えに取りつかれていた体験を映像化。
モノクロの画面と、抽象的なモチーフ。
繰り返される時計や目の暗喩。
苦しさを感じる。
 
 
 
「チョコレートケーキと法隆寺
向井啓太/2015/デジタル/カラー/59分
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母親の死がきっかけで、児童養護施設で育った幼少期。
小学校卒業時に父親と暮らすことで、退所。
その後、成人式で再会した、かつての仲間たちの人生に向き合うドキュメンタリー。
家族や人格の形成といった問題。
アイデンティテークライシスがここにも。
 
 
 
「私には未来がある」
大内りえ子/2016/デジタル/カラー/15分
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「僕のママは幽霊です。パパは猫です。小学校の先生をしています」
奇妙な設定だけれども、画にチカラがあり見入ってしまう。
イメージの奔流。
収束しない物語。
これぞ実験映画。
 
 
 
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上映後、「スキゾフレニア」の村岡由梨さんが登壇。
自身の統合失調症治療や、再び作品が作れるようになるまで7年かかったこと等。結婚と出産の経験が大きかったそう。
作品作りには2人の娘さんも協力的で、次回作にも登場予定だそう。
 
作家さんから直接話しが聴けるのは、やっぱりイイな。
また別の面が見えてくる。
 
 
なかなか予定が合わず、今回も1プログラムだけの鑑賞。