「広重・英泉 木曽街道六十九次の旅」 番外編その198
浮世絵展 「広重・英泉 木曽街道六十九次の旅」
2017年2月28日(火)~2017年5月14日(日)
鑑賞 2017年4月16日(日)
「保永堂版東海道」とならんで、広重の風景版画の代表的シリーズです。
69ある宿場に、始点の日本橋と中津川の別版を加えて、全体で71図からなる大規模な揃物となっています。
作者は広重と渓斎英泉(けいさいえいせん)とが分担しています。
その事情は複雑ですが、「東海道五拾三次」を大当たりさせた版元・保永堂が、渓斎英泉を登用して天保6年(1835)から刊行し始めたのが頓挫し、版元が錦樹堂(きんじゅどう)に移ったあと、広重を起用して再び刊行し完結したものと考えられています。
全71図のうち24図が英泉作、47図が広重作となっています。
中山道はほとんどが山間を行くので、絵にしたときに変化に乏しいという制約がありますが、英泉、広重ともに工夫を凝らし、いくつかの名作をのこしています。
中山道はほとんどが山間を行くので、絵にしたときに変化に乏しいという制約がありますが、英泉、広重ともに工夫を凝らし、いくつかの名作をのこしています。